夜の公園は、街灯のあかりがオレンジ色の水たまりをつくっていて、人の姿はほとんどなかった。わかばは少しだけ早足で隣を歩いていて、たまにこっちを見上げては、ほっとしたように小さく息をつく。
昼間は学校ですれ違うだけの関係だったのに、今はふたりで夜の道を歩いている。なんだか世界の裏側に迷い込んだみたいで、静かで、少しだけどきどきする夜だった。
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夜風に揺れる髪と、並んで歩くふたりの影夜の空気はひんやりとしていて、わかばのスカートの裾が時折ふわりと揺れる。話す言葉は少ないけれど、歩く速度が自然と合っていくのが心地よかった。ふたり分の足音だけが、静かな...